比嘉周作　ほろほろ写真館　　

今夜のブライダル。


先ほど司会が終わり帰宅途中。


会場はNBCさんでした。



今夜は運転手さんがいて、


後部座席に座ることができて、



ゆっくりと先ほどの披露宴を噛みしめています。



エスコートまでもが涙を浮かべる披露宴でした。



ゆっくりと今日を振り返ります。




花婿は、披露宴スタート前に僕と最終打ち合わせ。



その前に電話もきていたし、


会ってからも


花婿はとにかく、ぎこちなく、とても緊張していました。



「どうですか？」と聴いたら


「もう緊張して頭が真っ白です。何がなんだか」


との事。



それでも、花婿は、サプライズの事を一生懸命打ち合わせしなおします。


緊張していてもこれだけはどうしても、、、という思いが伝わってきます。



軽くお喋りして、まずは一枚パチリ。






ちょっと笑顔出てきたね。



もう一押し。


パチリ。






そうそう、それそれ（笑）


たくさんの人が撮影するので笑顔で行きましょう。





そして披露宴がスタート。



ウエディングケーキ入刀のあと、


互いの口にケーキを運んであげるファーストバイトが


あるんですが、


なんと二人とも互いの顔にケーキをベチャリとぶつけ合いました（笑）



ウケる～。


介添えの方の慌てようが本当に面白かった（笑）



そして、ついにやってきましたサプライズ。




花婿のサプライズで


花嫁は号泣です。



まさかのサプライズだったんですよ。



足をケガしていた花婿。


まだ怪我は治っていないけれど、


なんとか思い出を作りたいと、


考えました。




花嫁のために何か喜ばせてあげたい！

と挑戦したあることとは・・・





披露宴の途中、


花嫁を置いてそっと抜け出す花婿。



会場が暗くなり、


花嫁が不思議に思ったとき、


スクリーンにムービーが映し出されます。



それは飛行機に乗り、

新幹線に乗る花婿の姿。


花婿のサプライズは、


花嫁に内緒で、


富士山に登ることでした！！！



足が痛くて花婿は途中諦めそうになります。


でも諦めずに登り続けます。



そして、ついに頂上へ！




富士山の頂上で


花嫁の名前と、


愛してる！と書かれた


横断幕を掲げました。




そのムービーを流した後、


スクリーンが上にあがると、


そこには花婿が立っています。



花婿が舞台から告白の横断幕を掲げて登場！！




その嬉しそうな、自信に満ちた表情！！！！



会場の拍手がすごかった！！！



そのまま花婿が歩いて雛席の花嫁の前に立ちました。



披露宴スタート前の花婿とは別人の表情！！！



まだ何が起こってるのか信じられない花嫁の表情！！！




そして花婿が




ラブレターを読み始めたんです！！！









これまでいろんな事があったけど、


ずっと側にいれくれたこと


ずっと信じてくれたこと



何か喜ばせてあげたかったこと



内緒で家族に協力して貰ったこと



足が痛くて苦しくて何度も諦めそうになったけど



その度に花嫁の事や笑顔を思い浮かべたら


元気が出てきて


登りきったこと


そして富士山から朝日を見て、





「一生そばにいて欲しい」



と確信したこと



そんな思いを綴った手紙でした。


最後の



小さめに照れくさそうに


「ずっと信じてくれてありがとう、





愛してるよ」



というセリフ。




花嫁の涙がスゴかったです。



完全に舞い上がってましたし


嬉し泣きに泣いていました。









そして！


実は花嫁もサプライズを用意していたんです！



密かに花婿の白いタキシードの内ポケットに


ネックレスとラブレターを入れていたんですね！



花婿はブログユーザーですので

これは書けませんでした(笑)



僕もエスコートも

打ち合わせ段階からまさかお互いが偶然サプライズするとは

思ってなくて。



いやぁ、なんとかバレずにやりました(笑)


こんな二人っているんですね。



そして、


花束贈呈。



花嫁が読む手紙。


ご両家の家族共に

いろんな想いが込み上げてきた表情を

していました。



その時一瞬、花婿が僕を見て


ニコッと笑ったんですね。


僕も親指をグッと立てました。



そして、花婿は母親を見ました。



花婿はお父さんがいなくて、

お母さんが一生懸命育ててきたんです。

披露宴打ち合わせの段階から

花婿がずっとそれを気にかけていて。


だけど、お母さんは披露宴で父親の代理人を立てず、ずっと一人でした。


披露宴の間、常に顔を上げて真っ直ぐに息子を見つめていました。


そして、いよいよお母さんへの花束贈呈。






息子が大きな花束を持って目の前に立った時、




ずっと真っ直ぐだったお母さんが、







くしゃっと表情を崩して涙したんです。




手で顔をおおって泣き出しました。



ずっとこらえていたのか、


それとも突然こみ上げてきたのか。




母一人、一生懸命育ててきたのです。




そしたら、




思わず息子が花束ごとお母さんをギュ～ッと抱きしめたんです。




遠くてその時の会話は聞こえませんでしたが、



本当に気持ちが伝わってきて。




ああ、すげーな、って。



みんなの胸を打ちました。



そして、今度は花婿と花嫁が位置を入れ替えて



相手の親に挨拶。




するとそのお母さんが、花嫁と泣きながら




ギュ～っと抱きしめあったんです。




口の動きで




お母さんが花嫁の耳元で



「本当にありがとう」



と何度も言っているのが分かりました。







それが今夜の披露宴。




披露宴の後、会場からお客様がいなくなり、



エスコートさんと挨拶。



無口なタイプのエスコートさんなんですが、


一言



「あのダブルサプライズ、感動しました・・・」


と。


その目の涙を見て、僕もぐっとこみ上げてきました。




僕らはガッチリと握手しました。



お互い無言で強い握手は久しぶり。



男同士、言わなくても分かる握手ってあります。




次もヨロシク！！！！



いい披露宴にしていこうぜ！！！！！




会場の外に出て、


お見送りでワイワイと盛り上がっている


花婿と花嫁、並ぶ参列者たち。



二人の表情。



二人と両家にご挨拶。



僕は、NBCさんから頂いた美味しい軽食を持って、


ゆっくりと会場を後にしたのでした。



今はゆっくりとパソコンに向かっています。





今ごろ二人はきっと２次会だな。



コーヒーを飲んだ後は、


祝杯をあげようっと。





週末に結婚した夫婦へ。




「互いを喜ばせる事の大切さ」が凄く伝わってきました。




お互いに愛しいんだね。




結婚おめでとう。




そして、






司会させてくれてありがとう。




いつまでも幸せなお二人へ。




比嘉周作