比嘉周作　ほろほろ写真館　　

その日、友達とサンセットを見ていた。


それは前から思っていたことだった。


ペペロンチーノ以外の料理も作りたい！！。


なぜかというと、最近　ドミトリー比嘉なのか、スナック比嘉なのか


分からないレベルで家飲みが多いから（笑）


トークと下半身以外でも魅力を増していくためには、女友達の

お腹を満足させるのも大事（笑）


が、しかし焦らず　ゆっくり確実なものを作りたい。



そこでセレクトしたのが


「泣く子も黙る普通のカレーライス」


だ。


でも、作ったことがないので相棒の必要性も感じていた。


だいたい、カレーに使う食材や調味料なんて知らないのだ。






そんなこんなで今回集まったメンバーでビデオを借りたりしつつ、


僕が目をつけたのが、


「ミスター家庭的」ことチムグナーだ。


周P「じゃあ、俺とチムグナーで材料買い出しいきますか」


チム「お？いいですよ」


という事でチムグナーのクルマで出発。


独身暮らしが長いチムグナー。



高い確率で「恋人が欲しい家庭的な性格で独身」だと　多少の料理はできる。



沖縄の独身男なら、僕みたいな恋人がいらない遊び人でもフライパン片手にゴーヤーチャンプルーは作れたりする。



以下、車内


周P「いやあ、運転すみませんね」


チム「いいんですよ～」


周P「レッツゴー」


チム「はーい」


周P「今日はメンバー内でちょっと元気ない人もいるし、美味しい料理を作りたいね」


チム「そうですか、実は僕もちょっと元気ないんですよ」


周P「え？どうしたの？」


チム「クルマをちょっとコスってしまったんですよ～」


周P「なるほど～、そりゃつらいよね、目立つの？」


チム「いや。大丈夫ですけども・・・」


気持ちは分かる。


特に独身男のクルマへの愛着は強い人もいる。


生活費を回せるし、そこは趣味の分野。


独身男の愛するクルマは自分の分身だったりするのだ。


目立たない傷でも、本人にとってはショックなことなのだ。


周P「ショックだよね～。なんか自分を否定されたと言うか、自分にとって大切なものに

傷つくとつらいよね」


チム「はい、そうなんですよ」



遊び人と結婚願望ありの独身男同士、気持ちがつながる時もある。



周P「今日なんだけれど作りたい料理があるんだよ～」


チム「お？なんですか？」


周P「おう。カレーライスだよ」


チム「ああ！いいですね！！」


周P「だよね～」

よしよし、心強い味方が現れた。



チム「カレーはみんなで食べやすいですしね」


周P「だよね～。今日はバッチリ作ろうぜ！！」


チム「いいですね！！！」


周P「俺はカレー作るの初めてでさあ。楽しみだよ」


チム「僕は一回作ってみたことありますよ」


周P「え？一回！？　」


なにぃ！？　しかも　作ってみたこと、のみたことあるって表現なに！？



チム「はい、作ってみたんですよ一回」


爽やかな笑みを浮かべハンドルを握るチムグナー。



独身男のカレー事情は、ちょっとした事故も起きそうだ。


店内に入ってまずはカレールーを探しに。


チムグナーさんとカレーのある棚を手分けして探し、


見てみるとカレーの山。





なんじゃこりゃ？


そして、結局、カレーデビューの独身男らがセレクトしたのは

これだ





女性に食べさせるなら、とろける方が良いでしょ？（笑）


そして、中辛なのは無難なセレクトだ。


次に我々は野菜を買いに行くことに。


ここからは実に心強い味方が。


これだ




無敵の説明書。


とろけるカレーセレクトの決め手はこの説明書である。


なるほど、じゃがいもか。


我々は明らかに勝利に向かって突き進んでいた。


が、しかしアクシデントは起こった。





まさかのジャガイモ品切れ（笑）

が、しかし個人的には炭水化物のジャガイモはなくても気にならないかも。


周P「じゃがいも、ないんだね。じゃ無しでいいかな」


チム「え？ジャガイモがないカレーなんて」


周P「え？常識なの？」


チム「普通は入れますよ」


これは衝撃だった。


そっか。


一般的には、


カレーにジャガイモがないのはもしかしたら


３０半ばの男性が、特定の交際相手はいらないと言うのと似たようなことなのかもしれない。


とりあえず常識と非常識は他のスーパーに行くことにした。

どちらにせよ、非常事態は協力しあうものだ。


その前にチムグナーさんの提案でナスも買うことに。

なるほど、カレーはいろんなものを入れて食べるのもありだ。

それから、近くのスーパーをハシゴすることに。


３０代独身は経験豊かで動けるのも魅力だ。

途中、coco壱に寄ってカレールーをｹﾞｯﾄできないかアタックしたけれども、

あるのはレトルトだった。


さて、首尾よくカレーの材料を手に入れ、

街でのサバイバルもできうる事を証明しようとする僕ら二人は、意気揚々とカレー作りに

入った。

女性陣はテレビを観たり、呑んだり、お喋りしたりと楽しそうだ。


とりあえず乾杯。


カレーは意外にもスムーズに作れた。


チムグナーさんの一度の経験が活きている。


スパイスは中辛だが、


みんなの様子を見てみると、ひょっとしたら甘辛でも激辛でも


喜んでくれたのかもしれない。








女性陣の喜ぶ顔を見て、語らい、最終的に翌日のお昼過ぎまで家でゆっくりして


それから外へとでかけた。


昨日、今日と独身たちは、規制もなく帰らなければいけない場所もなく、


仕事に合わせて過ごすのみ。


ペットショップを回り





コーヒーが美味しいカフェに案内し、





それらに触発されてか、お気に入りのカップを新たに増やし、




そしてジャンくんは、朝から初の耳掃除を女性にして貰った。





独身男が作った平凡なカレーをみんなで食べる。


誰かが悩みを話し、誰かが面白いハプニングを話し、


誰かが、明日を提案する。


そういえばサンセットは本当に綺麗だった。


爽やかで気持ちのいい朝は、穏やかな気持ちにさせる。


どんな関係でもハッピーな気持ちになる、朝の海のように。


そして、不器用ながらも、心を込めた



「スパイスの効いた生活」は、



独身も恋人同士も、夫婦でも、



暗い夜の訪れの中でも、


未来を希望で輝かせるはずだ。