比嘉周作　ほろほろ写真館　　

３０代に入ってくると、周りは結婚と独身の二種類に分かれてくる。

僕はタレントとして仕事をし、主に司会の仕事、それからラジオのパーソナリティを

しているが、独身でいる。

独身なのに、結婚式の司会が好きで、なぜ僕は披露宴司会が好きなのかよく考える。



結婚こそすべてという女性の先輩がいて、

結婚しているから偉い、大人だ、という事をよく言っていた。


独身でいると、どういった恩恵があるのか。

結婚するとどんな恩恵があるのか。


独身は、未熟で社会に適応していないのか？


例えば、僕の今、この瞬間は

お気に入りのCD、

JAY-Z　のアルバムを聴いている。


中には　エンパイア　ステイト　オブ　マインド


という曲が入っていて、

これは映画　SEX AND THE CITY 2　でもアレンジされたバージョンが使われていて、

オススメ。

夜はできれば映画を観に行きたかったけれど、友達の都合で今度になった。





好きな時間、好きな場所、だ。


お気に入りのソファーで、のんびりし、


ソバには気まぐれに寄り添うオスネコ。




最近よく遊ぶのは　同じく独身の男性。


一人は、７月の新曲を出し、今絶好調の身長１８０センチを越える、ルックスもイケテル　ミュージシャン。


それから　もう一人は　オシャレな洋服を愛し、ジムで体を鍛え、仕事にバリバリの男性だ。


医療事務で働く　いいパパ候補ナンバー１の男性もいる。


お互い、なんんらかの都合とタイミングで遊んでいる。



いずれも独身なのだが、会話はファッションや大人的なもの、料理、女性の話で盛り上がる。


僕自身はと言えば、結婚もせず、特定の彼女も作らず、


世間一般的に見れば


「遊んでる男性」なのかもしれない。


医療事務で働く男性は　常に一途で


失恋するまでは他の女性に目が行かないし、常に優しさに溢れている。


僕とは本当に　反対側にいるような男性だ。


結婚式ではどんな風に入場してどんな風に進めていくのかをすでに描いていて、


それをお酒の席で楽しそうに話している。



単に相手がいないだけだ。


おそらく、彼は結婚をすると　背中に「ミスター家庭的」と書いてある

Tシャツを着て歩くのだろう。


彼のいいところはもう一つ、　情に厚いという事だ。


友情を大切にし、率直な意見やアドバイスを言う。


彼は独身だが、大抵の人が「いい人間」として判断するだろう。


一方、僕は　性格の問題か驚くようなアクシデントもある。


先日は宿泊したホテルでストーカーされて、配慮してくれたホテルが警察に連絡。

その女性は現行犯でもあり警察署に連れて行かれた。

驚くことに、この女性は一度も話したことがなくてエスカレートしたのは最近だ。


結局、一度も会話を交わすこともなく、僕は穏やかな月曜日を迎えている。


それから、司会をしている最中、はじめてあった女性が突然やってきて


「あんた、私の事知らないでしょう？前つきあってたんだよ」


と言われたことも（笑）


他には職業を詐称して近づいて来た女性もいた。

こんな目に遭うのはまったくもって、僕が独身だからというわけでもないだろう。


考えてみたら、牧師さんで独身という人もいるだろうし。


逆に、友達に彼女ができたり、結婚したりで　会わなくなる事で


「妻も恋人もいない男性陣」だけで固まってくるのかも。


その分、浮いたお金は　好きなものへと使われる。


僕の場合は洋服や、アクセサリーだ。





ちなみに、ポールスミスのハンカチは貰い物で、


愛用しているもの。


オシャレの度合いというものがあって、


沖縄では、僕はそこそこ好きなほうだろう。


自由に過ごしている。


ところが、最近、既婚者に子供の写真を見せられた。


色合いがちょっとレトロな感じがして、


僕は自分の子供でもないのに、


その成長していく記録写真が胸を打った。

キュッとするその瞬間は、家族というものの偉大さに

一瞬触れた瞬間でもあったのかも。


人はそれぞれの道を歩みながら、

変わり行く生活過程の中で　その時に合った仲間や


家族と過ごす。


成長するにつれ、寄り添う相手と歴史を刻むことに喜びを覚えるのだ。


それは自然の流れであり、


その流れの摩擦で、結婚していない人は


なんらかの焦りを持つ瞬間があるのだ。


独身は、エッチをする相手が変わっていく。


その時その時の相手と楽しむのも醍醐味の一つだ。


それは結婚と言う目標が頭にあると、なかなか難しい壁にもなる。


そこに素直に、好きという気持ちがあって、責任を意識すると

難しくなるのだ。


独身の男たち。


自由の象徴だが、


いざ、結婚相手を見つけようとすると


途端に不自由になってくる気も。


やはり、好きなように生き、好きな相手と巡りあって、


「歴史を刻みたい」と思ったなら結婚を考えた方が自然なのだろうか？



いや、待てよ、


結婚と言うシステムは原始時代からあったのだろうか？



法律で決められたものであるにもかかわらず、


そこに「恋愛」という目に見えない感情が確かに存在する。


結婚して男性は確かに幸せなのだろうか？


独身男性として、僕はもっといろんなものを見たほうがいい。


独身としての生活をつづっていこうではないか。