比嘉周作　ほろほろ写真館　　

昨年末。
カップル、と思われる若い男女が、おそらくお互いに贈るためと思われるクリスマスプレゼントを楽しそうに物色していました。
物色って、この場合色気のない言い方ですね(笑)。二人で幸せそうな笑顔を浮かべながら選んでいました。

僕は、買うものを決めてからお店に行く、というスタイルをもう１０年以上も続けていて、
これが実に性に合っているため、お店で楽しそうに商品を選ぶ、という買い方が実はちょっとだけ不思議。
もちろん、価格とか性能とか、お店で考慮するべき項目があります。
だから、お店に行く前に、買うものの条件を真剣に考えてしまうのです。
真剣ゆえに、店内にいる僕に笑顔の成分は一切ありません(笑)。

家具を買う場合、その機能やスタイル、値段とは別に、
すでに部屋にある他の家具との統一性や、
この家具が置かれることで変化する部屋の雰囲気などを考えないといけない、
と思います。それを想像するのが楽しいですよね。
楽しいですよね、と書きましたが、僕自身ははそういう買い方をしていません(笑)。
僕の部屋なんて、もうなんというか、一言でいうなら多国籍無分別ですし(笑)。

このアイテムと一緒に過ごす自分、あるいは部屋の情景。
買い物を楽しめる人というのは、この想像を楽しめる人だろうな、と思っていて、
それって、
選ばれている商品、
それを作った職人さん、
取り扱っているお店の店員さん。
全員にとって、とても幸せで優しい買い方だと思います。

僕のように、来店して３０分以上時間を使ったら、負けだ！みたいに思っている人もいますし(いるかな？)、
買い物ひとつで色々性格を探ることができまるもんだなと、長々と考えてみたりしました。