比嘉周作　ほろほろ写真館　　

旅立つ大切な人に、見送る言葉をかけてあげられなかった自分を、未だに悔やんでいます。
でも、
じゃあ、
なんと声をかけてあげるべきだったのでしょう。

答えはありません。

そして無情に、時が流れ続けます。

そして、
いつか、
この後悔も風化するでしょう。

痛みを知るたびに、痛みを忘れたいと願い、
痛みを忘れるたびに、鈍感になる自分を恐れる。
その繰り返し。
その葛藤も、風化していきます。

何が正解だったのかわからず、
やり直すことも出来ず、
唖然とするほど、時は素早く駆け去っていきます。
掴んだ。
そう思って掌を広げてみても、しわくちゃな自分の掌がそこにあるだけ。
何も残らない。
その空しさに、
そろそろ、
くじけそうです。

それでも、時は流れ去り、
くじけそうだと、涙を流したことも忘れ、
痛みを知らない鉄面皮の表情で生きている自分が、
やっぱり、怖くなります。

クリスマスイブにふさわしくないですね（笑）。
まあ、クリスマスイブ、という単語を滑り込ませた努力だけは認めて欲しいっす（笑）。