比嘉周作　ほろほろ写真館　　

自分の口から出した言葉が、自分に影響を与えるのなら。
もしそういう影響があるのなら、いい言葉だけを使いたい。
自分を傷つけ、人を陥れるような言葉は、冗談でも使っちゃいけない気がします。

でもそうなると、
弱音や悩みを、誰にも言えなくなる。
悩みや苦しみは、自分の陽気を否定する言葉になっちゃいますから。
自分を傷つける言葉を口に出せないのなら、
自分の胸の内に溜め込んで、どこにも吐き出せなくなってしまいます。

しかし。
どうして、溜まるのが「悪い言葉」「嫌な気持ち」だけなのでしょう。
その反対の、「気持ちのいい言葉」「幸せな気持ち」は、なぜ溜められないのでしょう。
幸せな気持ちを溜めたいのなら、これも言葉にして外に出してはいけないことになります。
結果、何も話せない。
当たり障りのないことしか言えない。
ということにならないでしょうか。
みたいなことを、ずっと考えてしまいます（笑）。

「安里さんはよく“悩んでばかりいる”といいますが、具体的にどう悩むのですか？」
という質問を受けたので、文章化してみました。
つまり、堂々巡りしちゃうのです。

自分が下した結論だから受け入れられる。
自分が下した結論だから、疑ってしまう。

そんな曖昧さが、上の文章を読んでみるとよくわかります（笑）。
こうして、自分の思考を客観的に観察するのもいいもんですね…
と、
大人な態度でごまかして、ため息ついてます（笑）。