比嘉周作　ほろほろ写真館　　

自分が思っている「自分」
他人が評価している「自分」
同じ「自分」なのに、この二つの「自分」は結構共通項が少ないです。

自分では紳士的なつもりなのに、女性からは野蛮と思われてしまっていたり。
他人は「優しい」と好意的に受け取ってくれているけど、自分はワガママだと思っていたり。

この二つの「自分」の差を埋めていくことが、大人になること、客観的に自分を評価できることだと思っていました。
が、
そうではないんですね。
それは「他人の視線を気にしすぎている」にすぎません。
もちろん、ある程度客観的に自分という人間を判断する必要はあるでしょう。
けれど、
他人がイメージする自分を演じるのは、それは違うよな、とも思います。

そもそも、本当の自分なんて、自分を含めて、きっと、誰にもわかりません。
本当の自分なんて存在せず、幻想なのかも。
人間は日々変化していますから。
成長し、刺激を受けて形を変える自分を追いかけるのは、果てのない鬼ごっこに近い気がしますし、
途中で「理想の自分像」をイメージして、そこに逃げ込んでしまう気もします。
自分はこういう人間なんだ、という思い込みにはまってしまう。

「あなたはどういう人間ですか」
「どういう人間、と断定する必要を感じていないのでわかりませんが、きっと、理屈っぽい人間だとは思います」

という程度の認識でいいのかな、と思います。
いやあ、朝から本当に理屈っぽいですね、あいかわらず（笑）。