比嘉周作　ほろほろ写真館　　

昔。
ちょっと悔しいことがあって。
怒りとか悲しみとか、
八つ当たりとか被害者意識とか、
いろいろ感情がごちゃまぜになって。

こういうときは、例えば「美味しいものを食べてストレスを発散する」という気力すら湧いてこず、
ただただうつむき、下ばかり見て帰宅して、
ため息をつきながらシャワーを浴びていました。
…今でも、たまにやりますけど（笑）。

「かわいそうな僕」
に酔っていたのかなと、時間が経てば気がつくことができますが、
悔しさに浸っているときは、その客観視ができないんですよね。
感情などに左右されないことが「客観的」な条件のひとつ（すべてではなく）だと思うので、
僕はまだ「自分以外の評価基準」を持っていないのだと、思い知らされます。
自分の未熟を感じるのは、こういうときです。

こうやって、
悔しい思いをすることで気づくこと、
いえ、
悔しい思いをしないと気がつかないことがあります。
だから、この感情のときに思考を諦めなかった自分にちょっとほっとしますが、
３５才になるまで気づかないのは明らかに遅すぎますし、
悔しさのあまりに落ち込むことには変わりないので、ちっとも心が楽になりません（笑）。

知らないことがある、ということを恥とは思いませんが、
未熟さが露呈するときは、恥ずかしいし、悔しいです。

この痛みにも慣れる日が、いつか来るのでしょうか？
やるべきことをやり、
常に全力で挑む日々を重ねれば、
未熟さを受け入れられるのかもしれません。
そう信じて、前進しながら傷を治す日々です。