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    楽しさと安らぎをテーマにお届けしています。
    FM沖縄にてSUZUKI前向きドライブも担当 正午〜


    比嘉周作ダンスパーティ交流会シューピーカフェスタジオにてダンスパーティ

    安里物語「そして、静寂。」

    2009年09月30日

     そもそも、二人は赤の他人だった。
     居酒屋のカウンターで、たった一人で、お手本のように酔っ払っていた田中ヒトシ(27歳独身)は、同じお店で、田中に負けないくらいの勢いで酔っ払っていた男と意気投合し、二人で酒を飲みつづけた。
     これが盛り上がる、盛り上がる。
     盛り上がりすぎて記憶が飛び、どのような理由かあったのか田中は覚えていないが、二人は田中のアパートで飲み直す事になった。
     見知らぬ男と熱く固く肩を組み、タクシーを拾って乗り込んだ瞬間から、田中にとっての悪夢が始まる。
     悪夢を語る前に、田中がなぜ、あのお店で一人、酒を飲んでいたのかを語ろう。
     田中が浴びるように酒を飲んでいたのは、女にふられたからだ。
     
     片思いの女性に告白し、恋人同士になり、順調に愛をはぐくみ、
     あの日あの時あの場所で君にめぐり会えたから、という、長年温めつづけてきたプロポーズで彼女のハートをゲットして二人は結婚。
     一男二女に恵まれ、幸せな家庭を築きました。めでたしめでたし。
     という人生を送るため、一生懸命、必死に、血のにじむ努力を重ねて、彼女の気を引き続けた。具体的に言うと、金銭・物質を貢ぎつづけた。
     
     そして今日、あっさりふられた。
     もっとも、お金で彼女の気を引こうとした田中の姿勢のも原因があろうが、多少は同情の余地はある。女が貰うだけ貰っておいて、満面の笑みを浮かべながら、こんな別れ方をしたからだ。
    「わたし、来年結婚するの。だからもう会えない。じゃあね」

    「こんちくしょう!男の純情を弄ぶようなあんな最低女、こっちから願い下げだ!」
     泣き叫びながらカウンターを叩く田中の背中は、事情を知る者にはそれなりに哀愁を感じさせたのだが、居酒屋のカウンターでそんな事をしても、他の客の迷惑行為にしかならない。
     案の定、すぐに「うるせえ!静かにしろ!」とものすごい剣幕で怒鳴られた。
     田中も瞬時に反応して,
    「なんだと!」
     と怒鳴り返したが、言い終らないうちに見事な角度のお辞儀を披露して深く深く謝っている。その体に染み付いた条件反射に、居酒屋にいる、苦難を経験したサラリーマン達は思わず目頭を熱くしたという。
     ともかく、それをきっかけに、田中と、田中を怒鳴りつけた別の酔っ払いは意気投合し、気味が悪いほど仲良くなった。どれくらい仲良くなったかというと、男同士で固く抱きあい、
    「友よ!俺はもう、お前を離さないぞ!」
    「当然だ親友!離れろといわれたって、離すもんか!」
     涙を流しながら大声で叫び、暑苦しい抱擁を展開していたほどだった。当然、他の客にはいい迷惑だ。居酒屋のスタッフに無理やり引き剥がされ、店から追い出されたため、二人は、現在一人暮らし中の田中のアパートで飲みなおそう、という事になった。
     そして二人は今、タクシーに仲良く乗っている。
     タクシーの中でも二人は熱い友情トークを爆発させていたが、ちょうど言葉が途切れた時に、カーラジオが伝えるニュースが田中の耳に届いた。

    「……お伝えしておりますように、本日夕方六時、N市内のマンションの一室で、女性の死体が発見されました。女性の死体には十数カ所にわたる、刃物による刺し傷が確認されています。また、死体が発見された部屋には争った後があり、女性以外の人物の血痕も発見されている事から、警察では、女性と争ったと思われる人物を重要参考人として行方を捜索しています。また、この女性の部屋に夕方、サラリーマン風の男が訪ねてきたという目撃証人があり、そのあと、大声で言い合う声を聞いた、という証言が複数寄せられている事から、この男性が事件に関与しているのではないか、として、警察では行方を追っています。……続きまして……」

     物騒な世の中になっちまったなあ、田中は思った。思ったつもりだったのだが、口に出して言っていたようだ。隣の男が酒くさい返事をした。
    「なぁにがあ?」
    「ニュースだよニュース。今やってたんだけどよ、何でも、どこかの誰かが、女を刃物でめった刺しにして殺しちまったんだと。酷いよなあ。で、そいつはどこかに逃走中らしい」
    「殺される方が悪いんだよ!殺される方が。ったく、働け働けって、てめえ、何様のつもりなんだ」
     男は完全に酔っ払っている。男と同じくらい酔っ払っている田中が偉そうに言うことじゃないが、男の頭はぐらぐらゆれて、目はせわしなく動き、腕に包帯が巻かれていて……
    「なんだよ、自分の事みたいに……」
     言いかけて、田中は一瞬で目が覚めた。

     この男は、今、何といった?
     確か「殺される方が悪いんだよ!働け働けって、てめえ、何様のつもりなんだ」と言わなかったか?

     この男、被害者の女性を知っている?
     疑惑と同時に、田中は、男が腕に巻いている包帯から目が離せなくなった。血がにじんだその腕。ニュースでアナウンサーは何と言っていた?
    「女性以外の人物の血痕も発見されている」
     つまり、犯人と思われる何者かは、怪我をしているということだ。そしてこの男は、そのニュースを聞いて、こう言ったのだ。「殺される方が悪いんだ」と。
     居酒屋で知り合った男。カウンターで、肩を抱き合いながら盃を交し合った親友。
     しかし、酔いが覚めた今。
     自分の隣で、よだれをたらしながら、タクシーで自分の家に向かっているこの男は、不審者にしか見えない。
     いや、容疑者にしか思えなくなった。
     田中は恐怖と不審で正気に戻った。普段、酒を飲むと記憶がなくなる田中だが、このときばかりは、断片的にだが、記憶が逆流してきて、まぶたの裏で再生された。
     つい先ほどまで飲んでいた居酒屋。自分の左隣に座る、名前も知らない男が、ぶつぶつ愚痴を言っている。
    「俺にはよ、学生結婚した女房がいるんだが、失敗したよ。最悪。あのやろう、亭主が家に帰ってもお帰りなさいもねえ、目も合わせねえ。夕食はレトルトかインスタントラーメン。馬鹿にしやがって!話をするときゃ金の話だけ。しかも、俺の給料があがらねえ事を非難するだけだ。見下し、馬鹿にし、不満だけしかいわねえ。ふざけやがって!あんな女、いっそ殺してしまいたいよ(以下、リピート)」

     殺してしまいたい?

     やばい。まさか、いや、でも、しかし、まてよ、そんな、ちょっと、待って、もしかすると、この男本当に……?
     高校生の頃、本気で推理作家を志した田中の灰色の脳細胞がこの時、猛烈な勢いで回転をはじめ、一つの結論を導き出した。
    「こいつが犯人だ!」と。

     田中が女にふられたのは、夕日が見事な夕方六時ごろ。その後、鼻水を流しながら泣きじゃくってお店に到着したのがおよそ三十分後。そのときには、すでにこの殺人犯は店にいたはずだ。
     ニュースでは夕方六時に死体が発見されたといっている。つまり犯行はそれ以前に行われたわけで、六時ごろからお店で飲んでいたこの男のアリバイは成立しないことになる。そうだ。きっとそうだ!
     田中に語った奥さんへの恨み。
     そして決定的なのは腕の傷だ!
     間違いない、こいつはもう、間違いようがない!和製ホームズと自称して頑固に譲らないばかりに多くの友達を失った田中の、名探偵としてのあざやかな推理が見事犯人を突き止めた瞬間だった。
     ここで観客がいれば、田中に惜しみない拍手を送ったことだろう。しかし現実はタクシーの中で、運転手と犯人の三人でタクシーに揺られている。
     行き先は一人暮らしの田中のアパート。

     やばいじゃん!

     そう、危機的状況に田中はいるのだ。よりにもよって、殺人犯を家に呼ぶとは何事か!一体誰だ、そんなことをしたのは!

     恐る恐る、隣の男を見る。相変わらず酔っ払って意識が混乱しているようだが、眠ってはいない。しかし、あまりの恐怖に、田中はすぐ目をそらした。そらした先に、バックミラー越しにこちらを見ているタクシーの運転手の目があった。
    「……どうしました?」
     一呼吸おいて、運転手が尋ねてくる。助けを求めようにも、隣にいる男に聞かれたらまずい。逆上して襲い掛かってきたら、車の中なのだ、逃げられない。
     言葉に迷った田中だが、すぐにグッドアイディアが、切れかけの蛍光灯のように頼りなくひらめいた。
     あまりに酔っ払って自分の家を忘れたから、交番によってくれないか、と運転手に告げた。友人の誰もが、たわむれでも田中のことを「和製ホームズ」と呼んでくれない理由が、彼の会心のグッドアイディアの、このレベルの低さでお分かりいただけることかと思う。
     当然、運転手は戸惑いを見せた。
    「先ほどおっしゃった行き先で、十分ご案内できますが」
     固い声で運転手は告げる。タクシードライバーとしては当然そう言うであろう。
     しかし、田中は内心舌打ちした。いま自分は、殺人犯と知的勝負をしている最中なのだ。命がけの真剣勝負なのだ。人の気も知らないで、なんで俺の絶妙のスルーパスに気がつかないんだ、この鈍感ドライバーめえ!
     心の中で悪態をつきながら、しかし、絶対に隣の殺人犯にこちらの意図を知られてはならないため、口を閉じる田中。彼は気づいていないが、本気で隣の男に知られたらまずいと思っているのなら、男に聞こえるように「交番へ行って」なんて言えるはずはないのだが、当然我らが名探偵・田中は気づいていない。気づかないまま、田中は辛抱強く繊細に、運転手を説得することにした。
    「トイレ行きたいから、早く交番へ行って!」
     わざわざ交番という単語を強調してシャウトする田中。それがツボにはまって大爆笑する隣の男。職業意識のなせる業なのか、慣れているのか、必死で怒りを押し殺すタクシードライバー。
     なんだこりゃ、という空気が、しばらく車内を包み込んだ。
    「……かしこまりました」
     根負けしたように、タクシードライバーが告げた。幸か不幸か、田中のアパートへ向かう途中に、交番はある。タクシーがゆっくり停車し、止まると同時に、勇ましく田中は外に飛び出した。もちろん田中のイメージでは、だが。
     お手本としてぜひとも後世に伝えたいくらいの千鳥足で、田中は交番に入った。田中の姿に気がついた警察官が、どうしました、と尋ねてくる。
    「ふられた夜に殺人が!タクシーで酒を寝てそしてホームズと呼んで!」
     もはや日本語になっていない。しかし、こういう酔っぱらいに慣れているのか、警察官は根気強く田中に話し掛け、どうやら、田中が乗ってきたタクシーに同乗してきた男が、本日夕方に起こった殺人事件の容疑者の男の疑いがある、と理解できる所までこぎつけた。ご苦労様です。
     暗号を解読した気分で警察官は田中と共に交番の外に出たのだが、そこにタクシーはなかった。やや非難するような視線で、警察官は田中の方を見る。
     あれ?と呟く田中。
     先ほど乗ってきたはずのタクシーが、そこにはいない。さてはあの鈍感な運転手が、ここで田中が降りると勘違いして走り去ったのだろうか?まったくこれだから凡人は困るんだと、得意のお辞儀で警察官に謝りながら苦々しく思う田中だった。
     それにしても、何でタクシーは勝手に帰ったのだろう、と首をかしげながら別のタクシーを拾う田中。
     彼は知らない。
     先ほどのタクシーが、田中のアパートに先回りして、田中の帰りを待っていることを。

     交番に寄ったのが、致命的だった。交番にさえ行かなければ、違った結末を迎えただろう。

     タクシーの助手席の前にあるダッシュボードの上には、タクシードライバーの名前と顔写真が表示されている。田中が注意深くそれを見ていれば、写真の男と、実際に運転している男が全くの別人であることに気づいただろう。さらによく見れば、その運転手の右の頬に傷があることにも気がついたのかもしれない。まだ血がにじんでいる、長い爪に引っかかれたような、斜めに刻まれた深い傷に。

     ドライバーは舌打ちする。血走った目で。
     そもそも、逃げるために強奪したタクシーに、田中たちが無理やり乗り込まなければ、こんなことにならなかったのだ。しかも、田中が強引に交番に行くと言い出さなければ、車のトランクに押し込む死体が増えることはなかった。
     
     こうして、田中の帰りを待つことはなかったのだ。

     あの男がなぜ交番に行ったのかはわからない。ただ、明らかに途中から、ラジオで自分が殺した女のニュースが流れた直後から、あの男の様子はおかしくなった。
     もうすでに三人も殺しているのだ。今さらその数が一つ増えることに、何のためらいもない。
     絶対、逃げ延びてやる。
     静まり返ったアパートの前、やがて一台のタクシーが停車した。
     ドアが開く。ふらつきながら出てきたのは、間違いなく先ほどの男だった。あれだけ酔っていれば、後ろから近づいても気づくまい。
     男を乗せたタクシーが遠ざかり、周りに人がいないのを確認して、
     そして静かに、殺人者は車のドアを開けた……。

     ふらつく足音
     静かに、しかし足早に近づく足音。
     それが重なり
     少しの、
     ほんの少しの争いの音……
     
     そして、
     静寂。


    安里独語
    安里独語(2010-04-01 08:27)

    テスト安里独語
    テスト安里独語(2010-03-29 23:55)

    安里独語
    安里独語(2010-03-12 08:30)

    安里独語
    安里独語(2010-03-11 07:50)

    安里独語
    安里独語(2010-03-10 08:41)


    この記事へのコメント
    (^。^;)
    ちと怖かったけど…
    小説って惹かれますね
    ついつい最後まで読んでしまいました( ̄∀ ̄)
    タクシー乗るのが…
    恐くなったかも…
    ε=ε=┏( ・_・)┛
    Posted by ☆妃菜のママ☆ at 2009年09月30日 22:06
    次の

    オキナワノコワイハナシ

    は、これで行きましょう

    出演 ブログメンバーで
    Posted by UFO小林 at 2009年09月30日 22:37
    UFO小林さん!
    オキナワノコワイハナシ
    出演 ブログメンバーでo(`▽´)o
    すごい!
    バンドの次は俳優
    いいですね~
    期待しております
    ( ̄∀ ̄)
    Posted by ☆妃菜のママ☆ at 2009年09月30日 22:42
    あ゙ー…
    ドキドキしたぁ(ノд<。)゜。

    状況がハッキリ思い描けて、最後には…
    ダーダッ!ダーダッ!ダーダダーダダーダ!!キャーッッッ
    ジョーズ並みにドキドキしたぁ(笑)
    Posted by ラブキャット at 2009年10月01日 00:38
    本当にあった
    今日の安里さんの話思って読んでました

    フィクションですょね(><。)。。
    怖いぃ自分も
    タクシーみたら写真と顔みてしまぅかもです(((・・;)
    Posted by にこちん at 2009年10月01日 01:04
    これ、カミングアウトっすか?

    まあそれはともかく、
    バージョンアップしておりますな~
    Posted by まいくらまいくら at 2009年10月01日 01:41
    >☆妃菜のママ☆さん

    おはようございます、☆妃菜のママ☆さん♪
    僕の未熟な物語を読んでくださってありがとうございます~

    小説の魅力は、読む人によってそれぞれ違った景色を想像できるところ、でしょうか。
    思い浮かんだ映像は、自分だけのもの。
    それも小説の楽しみ方なのかな、と思っています♪

    タクシーって、運転手もお客も、実はお互い緊張する空間なのだと思っています。
    本当はもっと「静かに進行する恐怖」を描きたかったのですが…僕の技術じゃ、こうなっちゃいました(笑)。
    Posted by 安里 at 2009年10月01日 08:31
    >UFO小林さん

    どうやらぼくは、幽霊話より、こっち系統が得意みたいです(笑)。
    でも、例の小説も、何度もボツりながら進めていますので、もうしばらくお待ちを…

    この話をブログメンバーで映像化するなら…
    田中は、小林さんにやってほしいっす(笑)。
    小林さん、お酒に強そうなので、逆に酔った姿が見てみたいな~と(笑)。

    周作が犯人。泥酔客がコウ君。
    居酒屋の店主がキャンさんで、ヒデさんが警察官。
    僕は居酒屋の客Aで、居酒屋の招き猫役でジャンを。

    こんな感じでどうでしょか(笑)。
    Posted by 安里 at 2009年10月01日 08:41
    >ラブキャットさん

    おはようございます、ラブキャットさん♪
    とってもとっても嬉しい感想を聞かせてくださり、本当にありがとうございます~!

    タクシーで自宅に帰るとき、無防備に自宅の住所をタクシーに告げるというのが昔からできなくて…家の近所で降ろしてもらったりしていたのです。
    運転手さんを信用していない、というわけじゃなく、初対面の相手に自宅を知られるのが怖い、といいましょうか。
    それがベースとなって、書いた作品です。
    あちこち、粗さがみえますが、あとでこっそり修正しておきます(笑)。

    もうひとつ、ホラーを書いているので、その作品もどうか、よろしくお願いしますね(笑)。
    Posted by 安里 at 2009年10月01日 08:47
    >にこちんさん

    おはようございます、にこちんさん♪
    もちろん、フィクションですよ~
    どうかご安心を(笑)。

    タクシードライバーに殺意があれば、容易に自宅に侵入されるんだよな…という恐怖を描きたかった作品です。
    前半部分の、田中の情けない描写は、完全に僕の好みですけれど(笑)。

    自分の選択が、発言が、実は決定的な結末を呼び込んでしまう。
    でも、本人はそのことに「最期まで」気がつかない。
    ミステリー小説なら、必ず探偵がその無念や犯人の悪意を描くのですが、あえてそれを排除してみました。
    小説って、難しいなと、頭を何度もかきむしりながら(笑)。

    感想を届けてくださり、本当にありがとうございます、にこちんさん♪
    Posted by 安里 at 2009年10月01日 08:52
    >まいくらさん

    おはようです、まいくらさん!
    そちらはすっかり秋めいているでしょうか?
    秋の景色も好きですが、個人的にはやっぱり、「横丁」の風景が好きです(笑)。
    どうか、またひとつ、よろしくお願いします(笑)。

    実は、最後の文章にずっと迷っていたんです。今回のバージョンで、やっとすっきりしました!
    ただ、前半部分は全部書き直したいくらいの未熟さで、読んでいて頭を抱えていましたけど(笑)。

    こんな感じで、ちょこちょこ、手を加えたやつを発表していきますね~
    Posted by 安里 at 2009年10月01日 08:57
    こんにちは
    昨日、夜中に読んでしまったので(笑)ちょっと怖かったんですけど、ドラマを観ているような感覚で引き込まれました。「田中さん家に帰らないで〜」って感じでした
    Posted by チムグクル at 2009年10月01日 11:02
    タクシー乗れなくなった…
    Posted by 知念っち at 2009年10月01日 11:28
    恋愛小説かなって自分とダブらせながら読んでました
    泥酔男が犯人かなって思いながら読んでたら運転手だったんですか
    Posted by や~こ at 2009年10月01日 13:02
    >チムグクルさん

    こんばんは、チムグクルさん♪

    確かに、ちょっと、真夜中に読むものじゃないですよね(笑)。
    でも、夜中の方が盛り上がるかな、とも思います。どっちだって話ですね、ごめんなさい(笑)。

    田中も、もう少し「灰色の脳細胞」を働かせて欲しかったですね~
    でも、一度安堵する、
    自分の推理を確信する、
    そのあとに、どうしてもやってくる安堵や油断が、結構致命的な失敗に繋がることが多いように思います。

    僕的には王道のオチなのですが…まあ、変わり者ですからね、僕(笑)。

    感想、ありがとうございました!
    本当に、とってもとっても嬉しかったです♪
    Posted by 安里 at 2009年10月01日 20:28
    >知念っちさん

    こんばんは、知念っちさん♪

    怖がらせてしまってごめんなさい(笑)。
    でも、タクシーに、安心して自宅の住所を教えることが昔からなんだか怖くて、
    きっと、その気持ちが、この物語の根幹にあるんじゃないかな、と思っています。

    修行のため、というのもありますが、今は結構ホラー系を書いていて、次回に発表するのも、一応、こわ~い話の予定です。
    どうか、お手柔らかに、お願いしますね(笑)。
    Posted by 安里 at 2009年10月01日 20:54
    >や~こさん

    こんばんは、や~こさん♪

    一瞬で終わるような、最後がああいう形でしたから、前半部分はできるだけ田中を「愛すべきだらしない男」にしようと、そればっかりに力を注いでしまいました(笑)。

    恋愛話って、そのキャラクターの人となりが結構伝わりやすいのかなと、今読み返してみると、そう思います。
    男の人は、かなり別れた彼女に未練を残しますからね~(笑)。
    そういうキャラである田中だからこそ、最後のシーンの残酷さがはっきりするかな、と。

    反省点としては、泥酔男の人間性をもっと描くべきだったな~と、頭を抱えています(笑)。
    次回作はもっともっと頑張って、さらにさら~に怖い話を書けるよう、頑張ります(笑)。

    感想、とっても嬉しかったです♪
    ありがとうございました~!
    Posted by 安里 at 2009年10月01日 20:56
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